ラスカット
製品概要
地震に強い「ラスカット」。「長期優良住宅」認定基準に対応。
地震や火災に強い、「住宅瑕疵担保責任保険」の設計施工基準で認められた国内唯一のモルタル下地材。住まいの強度と防火・防水性、耐久性を同時に高めます。
特長
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ラスカットの優れた性能と品質は、公的機関から数多くの認証・認定・指定を受けています。
防火・防水・強度・工期短縮等ラスカットの多くの特長は、独自の3層構造から生みだされます。
当社は、昭和51年(1976)から地震に強いモルタル下地用合板(構造用合板)としてラスカットを発売してきました。これまでに起きた、伊豆大島近海地震(1978.1)、宮城県沖地震(1978.6)、伊豆群発地震(1980.7)、日本海中部地震(1983.5)、阪神・淡路大震災(1995.1)等でもラスカット使用住宅の強さを確認してきました。
ラスカットは、基材に構造用合板(特類)を使用し、住まいの外壁全体を合板で囲み箱状とすることにより、木造軸組に壁工法の強さをプラスした強度に優れた住まいを造ります。
また、従来のモルタル工法は、モルタル層がタッカーステープルで躯体部分(木ずり)に留められています。そのためステープルの長さやピッチが不適切だったり、錆びている場合、大きな揺れを受けた際に抜けや破損を生じてモルタル層が割れ、落下する原因になります。これに対し、ラスカットモルタル工法は、柱、通気受材、ラスカット、モルタル層が密着し壁面として一体化しているので、揺れを受けてもモルタル層が落下しにくくなっています。
これらの要素がそれぞれ相乗的な効果を発揮し、ラスカットを使用した建物は地震に強くなるわけです。
木造軸組工法にラスカットを使用し標準施工法に従って正しく張ることで、壁倍率2.5の耐力壁となります。釘打ち仕様を変えることで、壁倍率2.5・4.0の使い分けができ、バランスの良い耐力壁の配置が容易におこなえます。ただし耐力壁は強さだけでなく、「バランス良い配置」も重要です。
施工仕様 | 認定番号 | 壁倍率 |
---|---|---|
木造軸組工法 直張り(大壁) | 平成12年5月26日 建設省東住指発第226号 |
2.5倍 |
木造軸組工法 受材(真壁) | 平成12年5月26日 建設省東住指発第226号 |
2.5倍 |
木造軸組工法 通気受材(通気工法) | 平成12年5月26日 建設省東住指発第226号 |
2.5倍 |
木造軸組工法 通気受材(通気工法) | FRM-0049-1 | 4.0倍 |
一般的には、歳月の経過とともに性能や物性の劣化が進みますが、ラスカットのモルタル壁は下のデータが示すように、7年の歳月が経過しても密着力の強さに変化のないことが判明しています。
調査項目 | 施工時 | 7年後 | 試験法 |
---|---|---|---|
合板接着力 | 9~10kg/cm2 | 9~10kg/cm2 | 構造用合板のJAS |
モルタル密着力 | 6~7kg/cm2 | 7~12kg/cm2 | AQ”モルタル下地用合板の試験法” |
凹凸層密着力 | 12kg/cm2 | 15~17kg/cm2 | AQ”モルタル下地用合板の試験法” |
目地部の引張強さコーキング | 6~7kg/cm2 | 9~11kg/cm2 | 自社法 |
透水性(目地部含) | 0.002~0.003g/cm2 hr 裏面水もれなし |
0.002~0.003g/cm2 hr 裏面水もれなし |
AQ”モルタル下地用合板の試験法” |
それぞれの構造に対応した防火性能があります。詳しくはwebカタログをご参照ください。
品番 | 幅×長さ×厚さ(mm) | 重量(kg) | 木造軸組 横張り |
鉄骨造 横張り |
タイル張り 横張り |
---|---|---|---|---|---|
LC-3675 | 910×1,820×7.5 | 8.5 | ○ | × | × |
LC-3675W | 910×1,970×7.5 | 9 | ○ | × | × |
LC-1M2M75 | 1,000×2,000×7.5 | 10.5 | ○ | × | × |
LC-369 | 910×1,820×9 | 10 | ○ | ○ | ○ |
LC-1M2M9 | 1,000×2,000×9 | 12 | ○ | ○ | ○ |
LC-3612 | 910×1,820×12 | 12.5 | ○ | ○ | ○ |
※鉄骨造では、下地のC型鋼と直交させて施工します。
施工にあたっては、ラスカットの標準施工法に従って正しく施工してください。
ラスカットの優れた性能を生かすためには施工が正しくおこなわれることが必要です。
標準施工法以外で施工した場合は、強度不足、モルタルの割れ等が発生する原因となります。
ラスカット施工にあたっては、必ず下記の専用部材を使用してください。
品名 | 品番 | 組成など | 容量など | 用途 | 標準使用量 |
---|---|---|---|---|---|
モルタル専用 コーキング目地材(小) |
LCK-5 | アクリル系樹脂エマルジョン |
500g入 (1梱包20本入) |
目地処理用 | 5.4m/本 (突き付け目地部のみ) 約2.3m2 /本(全体平均) |
モルタル専用 コーキング目地材(大) |
LCK-14A | アクリル系樹脂エマルジョン | 1400g×12本入 (1梱包12本入) |
目地処理用 | 15m/本 (突き付け目地部のみ) 約6.6m2 /本(全体平均) |
Gネット | LGN-93A | 耐アルカリガラス 繊維ネット |
93mm×100m/巻 (1梱包3巻入) |
クラック低減用目地 補強材 |
— |
透湿防水シート | SP-9196 | ポリエステル不織布 | 幅1m×長さ50m/本 (1梱包2本入) |
JIS A6111 (透湿防水シートB) |
— |
商品名 | 製造メーカー | モルタル混和剤 | 塗装 | タイル |
---|---|---|---|---|
ライトモルタル | 太平洋マテリアル(株) | モルトップエマルジョン | ○ | ○ |
ラスモル | 富士川建材工業(株) | シーレックス | ○ | △ |
・ 推奨モルタルについては、各社の仕様に基づいてモルタル混和剤を現場調合したモルタルをご使用ください。
・ 目地補強ネット、モルタル混和剤についてはモルタルメーカー純正品を使用してください。
・ 推奨メーカー以外のモルタルを使用する場合、JASS15M-102の品質基準に適合する既調合軽量モルタルとしてください。
・「推奨モルタルメーカーの指定モルタル」及び「JASS15M-102品質基準に適合する既調合軽量モルタル」以外を使用された場合
モルタルの不具合については当社及び推奨モルタルメーカーではご相談を受けかねますので、予めご了承ください。
・ 発泡スチロール系骨材を使用した現場調合モルタルの使用は、ラスカットと密着不良を生じやすいので避けてください。
防火性能 | モルタル種類 | 塗り厚 | 適応下地及び工法 | 認定番号 |
---|---|---|---|---|
準防火構造 | モルタスⅠ(専用モルタル) および推奨モルタル |
10mm以上 | 木造軸組 / 通気工法 | PC030BE-0002を使用 |
防火構造 | モルタスⅠ(専用モルタル) および推奨モルタル |
10mm以上 | 木造軸組 / 直張り | PC030BE-0001※1 |
防火構造 | モルタスⅠ(専用モルタル) および推奨モルタル |
10mm以上 | 木造軸組 / 通気工法 | PC030BE-0002※1 |
防火構造 | モルタスⅠ(専用モルタル) および推奨モルタル |
10mm以上 | 木造軸組 / 通気工法 | PC030BE-0302※1 |
防火構造 | モルタスⅠ(専用モルタル) および推奨モルタル |
16mm以上 | 鉄骨下地 / 直張り | PC030BE-9191※2 |
45分準耐火構造 | モルタスⅠ(専用モルタル) および推奨モルタル |
10mm以上 | 木造軸組 / 通気工法 | QF045BE-0003※1 |
45分準耐火構造 | モルタスⅠ(専用モルタル) および推奨モルタル |
10mm以上 | 木造軸組 / 直張り・通気工法 | QF045BE-0240※1 |
45分準耐火構造 | モルタスⅠ(専用モルタル) および推奨モルタル |
16mm以上 | 木造軸組 / 直張り | QF045BE-9210※2 |
45分準耐火構造 | モルタスⅠ(専用モルタル) および推奨モルタル |
16mm以上 | 鉄骨下地 / 直張り | QF045BE-9210※2 |
1時間準耐火構造 | モルタスⅠ(専用モルタル) および推奨モルタル |
17mm以上 | 木造及び鉄骨下地 / 直張り | QF060BE-9212※3 |
1時間準耐火構造 | モルタスⅠ(専用モルタル) および推奨モルタル |
16mm以上 | 木造軸組 / 通気工法 | QF060BE-0008※1 |
※2 告示に定められた内装材を施工する必要があります。
※3 告示に定められた内装材を施工し、壁内にグラスウール50mm厚以上を使用する必要があります。
防火性能 | 製品厚さ | タイル仕上げ厚さ | 適応下地 | 根拠となる法令 |
---|---|---|---|---|
防火構造 | 9mm・12mm共通 | モルタル+タイルの 合計25mm以上※4 |
木造及び鉄骨下地 | 建設省告示第1359号 第1第1号ロ(2)(iv)※5 |
45分準耐火構造 | 9mm・12mm共通 | モルタル+タイルの 合計25mm以上※4 |
木造及び鉄骨下地 | 建設省告示第1358号 第1第3号ロ(3)※6 |
※5、6 屋内側に、告示に定められた内装材を施工する必要があります。
施工仕様 | 認定番号 | 壁倍率 | 製品厚さ |
---|---|---|---|
木造軸組工法 直張り仕様(大壁) | 平成12年5月26日 建設省東住指発 第226号 |
2.5 | 7.5mm、9mm、12mm共通 |
木造軸組工法 受材仕様(真壁) | 平成12年5月26日 建設省東住指発 第226号 |
2.5 | 7.5mm、9mm、12mm共通 |
木造軸組工法 通気受材仕様(通気工法) | 平成12年5月26日 建設省東住指発 第226号 |
2.5 | 7.5mm、9mm、12mm共通 |
木造軸組工法 通気受材仕様(通気工法) | FRM-0049-1 | 4.0 | 7.5mm、9mm、12mm共通 |
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